弊店は宝永三年(1706)、仙石越前守信州上田城より出石城主として
お国替えの折、そば打職人として家臣と共に随伴。
初め大黒屋と称し出石に最初のそば店を創業しました。
その後(嘉永六癸丑年)藩主より「南枝(なんし)」と称せられ
今日に至り出石そばの基礎を築きました。
ちなみに「南枝」の由来は「文選(もんせん)」に
五言詩最古(漢代)のものである
「古詩十九首」が収められていますが、
その中の一首「行行重行行」の第八句からとったものです。
出石皿そばの特徴
「挽き立て」「打ちたて」「ゆがきたて」の「三たて」にこだわった出石皿そばは、一人前五皿で出石焼の小皿に盛り、4種類の薬味(玉子、山芋、ねぎ、わさび)をつゆに入れていただきます。
■季節により、そば粉の産地を変えて使用しております。
南枝のそばつゆの特徴
甘さを控え目にしており、玉子や山芋とろろにもよく合い、飽きのこない味にしております。
■「昆布」は、利尻昆布の一等級を使用しており、にごりの少ない澄んだ「ダシ」がとれます。
■「かつおぶし」は、旨味成分の多い「目近(宗田)ぶし」を使用しております。
[お召し上がり方]
一 まず、「つゆ」だけでそばを楽しむ。
二 山芋を入れて楽しむ。
三 玉子(できれば黄身だけ)入れて楽しむ。
※時間をかけず、そばが乾かぬ間にお召し上がりください。
[代々伝わる昔からのお召し上がり方]
そばののった皿に、ねぎ、わさびを適量のせて、つゆをかけて食べる。出石では「そば通」の食べ方と言われています。
そばちょこにも一工夫
南枝のそばちょこは、ちょっと違う!
底1cm程の高台(こうだい)があり、丸みがあります。
持ちやすく、食べやすいと好評です。